メキシコは世界有数の観光国で、カンクン、メキシコシティ、ロスカボス、オアハカなど魅力的な地域が多い一方、地域によっては犯罪組織の活動、誘拐、強盗、道路封鎖、銃撃戦などのリスクが存在する。日本人旅行者も「観光地だから大丈夫」と思い込むと危険。外務省(日本)、米国務省、英国FCDOなどの最新情報では、州ごとに注意レベルが大きく異なり、特に2026年2月にはハリスコ州周辺で治安悪化に関する注意喚起も出ている。
【夜に出歩かない(特に徒歩・人気のない場所)】
メキシコで最も基本かつ重要なのがこれ。夜間は強盗、ひったくり、車上荒らし、短時間誘拐(エクスプレス誘拐)のリスクが上がる。英国FCDOは、都市部を含めて短時間誘拐(ATMで現金を引き出させるタイプ)が発生し得ると明記している。観光地でも「大通りから1本入る」「終電後に徒歩移動」は危険度が跳ね上がる。
【流しのタクシーを使わない】
空港・繁華街・駅周辺での流しタクシー利用は、料金トラブルだけでなく強盗・誘拐系の犯罪リスクがある。配車アプリ、ホテル手配、公式タクシー乗り場を使うのが基本。メキシコでは「移動手段の選び方」自体が治安対策になる。
【ATMを路上や夜間に使わない】
FCDOは、短時間誘拐でATMから現金を引き出させる手口を警告している。ATM利用は、昼間・ショッピングモール内・銀行内を優先。深夜の単独利用は避ける。カードを複数枚持つ場合も、1枚をメイン、残りを別管理にして被害を限定する。
【ドラッグ(違法薬物)に絶対に関わらない】
これは罰金レベルでは済まない。薬物は犯罪組織と直結しやすく、所持・売買・勧誘に関わるだけで重大な法的・身体的リスクがある。英国FCDOもメキシコの薬物関連暴力の増加に注意喚起しており、「いかなる薬物にも関わらない」ことを強く勧めている。観光客向けの“軽い誘い”でも切ること。
【道路封鎖・銃声・騒乱を見に行かない】
2026年2月の治安悪化に関する日本外務省のスポット情報では、ハリスコ州および周辺州で、道路封鎖、公共交通の停止・遅延、市街地での放火・器物損壊などが報告されている。こういう状況で「何が起きてるか見に行く」は最悪の判断。安全な場所に留まり、移動を最小化する。
【州ごとの危険度を見ずに行き先を決めない】
メキシコは国全体を一括で判断すると失敗する。日本の海外安全ホームページでも、州・地域ごとに危険レベルが細かく分かれており、同じ国でも「十分注意」から「渡航中止勧告」相当まで差がある。旅行前に国単位ではなく、州・都市単位で確認すること。
【高価な物を見せびらかさない】
高級時計、ブランド品、最新スマホ、カメラを首から下げたまま歩くのは、観光客アピールになって狙われやすい。特に到着直後(空港→ホテル)と、観光後で疲れている時間帯が危ない。持ち物は「目立たない」「すぐしまえる」「分散」が基本。
【レンタカーで夜間長距離移動しない】
メキシコでは道路状況に加え、地域によっては強盗や非公式の検問、道路封鎖のリスクがある。夜間の長距離運転は視認性も落ち、事故・犯罪の両面で危険。移動は日中、主要ルート、休憩ポイント明確化が基本。最新の地域情勢確認なしのドライブは避ける。
【飲み物・食べ物を目の届かない状態で放置しない】
ナイトスポットや観光地周辺では、飲み物への混入リスクを警戒した方がいい。知らない人からの飲食物を安易に受け取らない、自分の飲み物から目を離さない。旅行中は判断力が落ちやすく、被害に気づくのも遅れる。
【身分証・連絡先を何も持たずに動かない】
盗難や職務質問、事故時に本人確認ができないと対応が遅れる。パスポート原本の常時携帯は盗難リスクもあるため、運用を分けるのが現実的。
推奨は以下。
・原本はホテルのセーフティボックス(信頼できる施設の場合)
・スマホに顔写真ページ保存
・紙コピーを別保管
・日本大使館/総領事館、保険会社連絡先を控える
日本外務省も、メキシコにおける強盗・窃盗・誘拐などの多発と、日本人被害の発生に触れており、事前準備が重要。
【保険なしで行かない】
メキシコは地域によって医療アクセス差があり、事故・病気・犯罪被害時に私立病院や移送の費用が重くなることがある。英国FCDOも、地域リスクを踏まえた適切な旅行保険の加入を勧めている。節約ポイントに見えて、ここを削ると詰む。
【最新の治安情報を見ずに“前の情報”だけで動かない】
メキシコは短期間で治安状況が変化することがある。2026年2月のハリスコ州周辺の事案のように、作戦実施→報復的な道路封鎖・交通混乱が起きると、昨日の安全情報が今日の現地実態とズレる。出発前だけでなく、滞在中も外務省・大使館・現地当局・航空会社情報を確認する。
まとめ
メキシコで絶対にやってはいけないことは、要するに以下の4つに集約される。
・危険地域・時間帯を甘く見る
・移動手段(タクシー、道路、夜間運転)を雑に選ぶ
・薬物・騒乱・道路封鎖に近づく
・最新情報を確認せず「観光地だから平気」で動く
メキシコは魅力が大きい国だが、同時に「安全は自分で取りに行く」国でもある。
準備と判断が良ければ楽しめる。雑だと一気に事故る。ここは本当に差が出る。